『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

「っ……、あんなの、まともな精神状態で合わせられるわけねぇだろ……っ」

朝、目が覚めた瞬間、自分の腕の中に制服のまま小さくなって眠る結愛の顔を見て、俺の心臓は本気で止まるかと思った。

恥ずかしさと、自分の余裕のなさと、あいつをめちゃくちゃに独占してしまった情けなさで、頭が完全にパニックを起こしていた。

だから、あいつが起きた瞬間、あえて一番冷たい『クール王子』の仮面を被るしかなかったんだ。

あんなベタ甘な記憶を共有したまま、いつも通り偉そうに『俺様』なんて気取れるわけがない。

あいつに「昨日の告白、本気?」なんて真っ直ぐな目で聞かれたら、今度こそ俺のプライドが粉々に砕け散ってしまう。

俺が乱暴に突き放したとき、結愛の目が、今にも泣き出しそうにキュッと傷ついた色に染まったのを、俺は見逃さなかった。

胸の奥が、ありえないくらいズキズキと痛んだ。