『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

私の腰をがっちりと両腕で抱え込み、自分の長い片足を私の足の上にまで絡めてくる。

それは、まるで大切にしているお気に入りの抱き枕を、絶対に誰にも渡さないと主張しているみたいな強引なホールドだった。

「あの、零くん……? 本当に苦しいから、一回離して……っ」

私がパニックになりながら彼の胸を小さく叩くと、零くんは私の首元に顔を埋めたまま、うつらうつらと掠れた声を漏らした。

「うっせぇ……、動くな……。あいつのところ、行かせねぇって、言ってんだろ……っ」

「行かない、どこにも行かないから……っ!」

「嘘つき……。お前、すぐ……他の男に、優しく、する……っ」

熱のせいで半分寝ぼけているみたいに言葉を零しながら、零くんはさらに私の体に自分の体をぴったりと密着させてくる。

はだけた彼の胸元と、私の制服のシャツが擦れ合って、部屋の中に小さな衣擦れの音だけが響く。

「……ここに、いろ……。俺の、腕ん中……いろ、っ……」

最後にそう低く絶対命令を呟くと、零くんの身体からすっと余計な力が抜けた。