学校では誰も寄せ付けない、容赦ない俺様王子。 その彼が、至近距離で冷酷に私を見下ろしている。 (明日から学校でファンに消されるかもしれない……!) 恐怖で身を強張らせる私を置いて、零くんはスタスタと廊下を歩いていく。 真面目にその後ろを追うと、廊下の突き当たりで、彼は不意に足を止めた。 くるりと振り返った零くんの瞳は、まるで獲物を見つけた本物の「狼」みたいにギラリと光っていて――。