『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

「すごく汗かいてる……っ。待って、今拭いてあげるからね!」

私は心臓をバクバクさせながらも、洗面所から持ってきた冷たい濡れタオルを広げた。

ベッドのフチに膝をつき、彼の火照ったおでこにそっとタオルをあてる。

「ん……っ」

冷たい刺激に、零くんの長い睫毛がピクリと揺れた。

私は真面目に、彼の熱を少しでも下げたくて、おでこから、赤くなった耳の後ろ、

そして熱い熱がこもっている首筋へと、ゆっくり丁寧に汗を拭いていく。

タオルの上からでも、零くんの肌がドクドクと激しく脈打っているのが伝わってくる。

汗を拭く私の指先が、ほんの少し彼の首筋に触れた瞬間、零くんは「っ……」と短く息を呑み、

ゾクゾクとしたように身震いをした。

トロンと潤んだ瞳が、じっと私の手を、私の顔を、狂おしそうなほど激しく見つめてくる。

「結、愛……おま、え……っ」

「あ、動いちゃダメだよ、零くん。まだ首の後ろにたくさん汗が――」