...そして迎えた、昼休み。
私は上の空のまま、初めての仕事をこなすために3階の放送室へと向かった。
いつもなら、グラウンドから体育委員の零くんが般若みたいな顔でこっちを睨みつけているはずなのに、
今日のグラウンドには彼の姿はない。
「結愛、今日やっぱり元気ないな。……九条が休みだから?」
「え……っ!?」
機材の準備をしていた同じ放送委員の陸くんが、ふっと私を振り返って、いつもより少し低い声で言った。
防音壁に囲まれた、狭い2人きりの空間。
「陸くん、なんで零くんの名前……」
「だって、あいつが結愛を見る目、普通じゃないもん。」
陸くんは私の前に一歩踏み出し、椅子の背もたれに両手を突いて、私を閉じ込めるように顔を覗き込んできた。
爽やかだったいつもの陸くんじゃない。
その瞳には、焦りと、本気で私を奪いに来ている男の子の熱が灯っていた。
私は上の空のまま、初めての仕事をこなすために3階の放送室へと向かった。
いつもなら、グラウンドから体育委員の零くんが般若みたいな顔でこっちを睨みつけているはずなのに、
今日のグラウンドには彼の姿はない。
「結愛、今日やっぱり元気ないな。……九条が休みだから?」
「え……っ!?」
機材の準備をしていた同じ放送委員の陸くんが、ふっと私を振り返って、いつもより少し低い声で言った。
防音壁に囲まれた、狭い2人きりの空間。
「陸くん、なんで零くんの名前……」
「だって、あいつが結愛を見る目、普通じゃないもん。」
陸くんは私の前に一歩踏み出し、椅子の背もたれに両手を突いて、私を閉じ込めるように顔を覗き込んできた。
爽やかだったいつもの陸くんじゃない。
その瞳には、焦りと、本気で私を奪いに来ている男の子の熱が灯っていた。



