『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

彼は付属のピックを手に取ると、私の目の前で、迷いなくその星型のピノをブスリと突き刺した。

「あ、零くん! ズルい! 私が食べたいって言ったのに!」

「は? 何言ってんの。これ、俺の親父が買ったやつだろ。誰が食うかは俺が決める」

やっぱりどこまでも俺様だ。

私が不満げに頬を膨らませると、零くんはピックを持った手を私の顔の前へと近づけてきた。

冷たいバニラとチョコの甘い香りが、鼻先をくすぐる。

「……食いたいなら、食わせてやるよ。口開けろ」

「えっ……!?」

零くんは顔色ひとつ変えないまま、ピックに刺さった星型のピノを、私の唇のすぐ手前でピタリと止めた。

これ、零くんの手から直接、あーんってこと……!?