『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

その時だった。

閉め切った放送室の窓の向こう、遥か下のグラウンドから、冷徹で鋭い視線がまっすぐに突き刺さるのを感じた。

見下ろすと、体育委員の仕事を終えた零くんが、グラウンドの真ん中で仁王立ちしたまま、

3階のこの放送室の窓をギラギラとした瞳で睨みつけていた。

周りに他クラスの女子たちがたくさんいるはずなのに、その顔は嫉妬と怒りで完全に般若のようになっている。

(……零くん、めちゃくちゃこっち見てる……っ!)

照れる様子なんて1ミリもない、ただ「俺の女に触るな」と遠隔で威嚇してくる俺様狼の視線に、

私は背筋がゾクゾクと震えた。

学校では他人のフリ、なんて言っていたのに、零くんの独占欲はとっくに限界を超えているみたいだ。