『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

放課後。

私はさっそく、同じクラスの陸くんと一緒に、初めての仕事のために校舎の3階にある放送室へと向かった。

窓からふと下のグラウンドを見下ろすと、そこには他クラスの女子たちに囲まれた零くんの姿があった。

首にホイッスルをかけ、ビブスを羽織った零くんは、2組の「体育委員」になったみたいだ。

相変わらず冷たい顔のまま、女子たちを冷酷にあしらっている。

学校では、クラスも、委員会も、何もかもが別々。

朝、あんなに強引に手を繋がれたのが嘘みたいに、私たちは完全に他人のフリをしてすれ違った。

(やっぱり、家の中だけの秘密なんだよね……)

少しだけ胸がチクリと痛んで、私は放送室のドアを開けた。