『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

だから、あいつの部屋に突撃した後のことは、半分くらい記憶が飛んでいる。

ただ、ベッドに押し倒した時のあいつの驚いた顔や、後ろからドライヤーで俺の髪を乾かしてくれた、

あの細くて柔らかい指先の感触だけは、脳裏に焼き付いて離れない。

「……乾かして、とか……俺、何言ってんだよ……」

普段の俺なら絶対に言わないような、ダサいおねだり。

のぼせて理性がぶっ飛んでいたとはいえ、あいつの前で完全に無防備に甘えてしまった自分が、クソみたいに恥ずかしくて、情けない。

今はまだ、あいつに俺の本心(大好きだってこと)を悟られるわけにはいかない。

学校でも家でも、俺様を気取って、あいつを完全に俺のコントロール下に置いておかないと、他の男に奪われそうで怖すぎるから。

「……明日からは、絶対にまともでいろよ、俺」

火照った顔を冷たい枕に埋めながら、俺は明日からの学校生活で、あいつをどうやって他の男から隔離するか、

それだけを必死に考えていた。