『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

……チッ、マジで頭が痛ぇ。

自分の部屋に戻り、ベッドに倒れ込んだ俺は、未だに激しく脈打つ心臓の音を聞きながら頭を抱えていた。

のぼせた頭が、全然冷えてくれない。

「……あいつ、マジで何なんだよ」

クラスの男子どもが、裏で「隣のクラスの星野って隠れてめっちゃ可愛いよな」なんて噂しているのを耳にするたび、

嫉妬で理性がハゲそうになっていたっていうのに。

まさか、親父の言っていた同居人があいつだったなんて、何の冗談だよ。

あいつが家に来てから、ずっと心臓のバクバクが止まらなくて、落ち着くために入った風呂。

でも、湯船に浸かった瞬間、さっき至近距離で見た結愛の顔や、俺の俺様命令に「う、うん……っ!」と

素直に赤くなっていた可愛い顔が頭から離れなくなった。

『あいつ、今頃上の部屋で何してんだ……?』

『俺と同じ屋根の下にいるって、自覚あんのか……?』

そんなことばかり考えて湯船の中で悶々としていたら、気がついた時には完全に限界までお風呂にのぼせていた。

頭がぽーっとして、立っているのすらやっとなくらい、本気で頭がまわらなくなっていた。