零くんはふっと私の手首の力を緩めると、そのまま私の胸元にコテン、と力なく頭を預けてきた。
「……零、くん……?」
「……あ、……つ、い……」
完全にのぼせが限界を迎えたのか、零くんはトロンとした瞳のまま、私のパジャマの袖をぎゅっと弱々しく掴んだ。
そして、甘えるように私の顔をじっと見上げて、掠れた声で呟やいた。
「……結愛、これ、……かわかして、……?」
首に巻いたタオルを指差しながら、不意打ちで見せてきた、子犬のような無防備なデレ。
さっきまで容赦なく私を支配していたオオカミ男が、今は私の胸の中でぽーっと熱を出している。
(昼間はあんなに意地悪で俺様なのに……こんなの、反則だよ……!)
「……うん、いいよ。ちょっと待っててね」
私は壊れそうな心臓を必死に抑えながらベッドから下りて、自分のカバンからドライヤーを取り出した。
コンセントにプラグを差し込み、ベッドのフチに座る零くんの後ろに回る。
ブォォォン、と部屋にドライヤーの音が響き渡った。
零くんの濡れた黒髪に、そっと指先を差し入れる。
いつもはカチッとセットされている彼の髪は、驚くほど柔らかくて、
指を動かすたびにふわっと甘いシャンプーの香りが鼻腔をくすぐった。
「零くん、熱くない……?」
「……ん、……きもち、いい……」
零くんはトロンとした瞳を閉じて、私の動きに身を委ねている。
のぼせて頭がまわらないせいか、いつもみたいに意地悪な言葉を返してくる気配は一切ない。
「……零、くん……?」
「……あ、……つ、い……」
完全にのぼせが限界を迎えたのか、零くんはトロンとした瞳のまま、私のパジャマの袖をぎゅっと弱々しく掴んだ。
そして、甘えるように私の顔をじっと見上げて、掠れた声で呟やいた。
「……結愛、これ、……かわかして、……?」
首に巻いたタオルを指差しながら、不意打ちで見せてきた、子犬のような無防備なデレ。
さっきまで容赦なく私を支配していたオオカミ男が、今は私の胸の中でぽーっと熱を出している。
(昼間はあんなに意地悪で俺様なのに……こんなの、反則だよ……!)
「……うん、いいよ。ちょっと待っててね」
私は壊れそうな心臓を必死に抑えながらベッドから下りて、自分のカバンからドライヤーを取り出した。
コンセントにプラグを差し込み、ベッドのフチに座る零くんの後ろに回る。
ブォォォン、と部屋にドライヤーの音が響き渡った。
零くんの濡れた黒髪に、そっと指先を差し入れる。
いつもはカチッとセットされている彼の髪は、驚くほど柔らかくて、
指を動かすたびにふわっと甘いシャンプーの香りが鼻腔をくすぐった。
「零くん、熱くない……?」
「……ん、……きもち、いい……」
零くんはトロンとした瞳を閉じて、私の動きに身を委ねている。
のぼせて頭がまわらないせいか、いつもみたいに意地悪な言葉を返してくる気配は一切ない。



