始業のチャイムがなると同時に、フロアの入口から部長が入ってきた。
.. 部長の後ろには、見慣れない男性が立っていた。
(……誰だろう。)
そんな事を考えていると、営業部のデスクへやってきた。
「みんな、朝礼の前に少し紹介する。
本社から営業部へ異動してきた、佐竹 海翔くんだ。
本来は来週からの配属予定だったが、本社での引き継ぎが予定より早く終わったので、今日から来てもらうことになった。」
「佐竹 海翔です。よろしくお願いします。」
「佐竹君には慣れるまで高橋主任と同行して貰う。
まぁ、実力は聞いている。期待しているよ。」
「主任の高橋です。よろしくね。」
「じゃあ、あとは高橋に指示聞いて。
櫻井、サポート頼むな。同期だから仲良くしてくれよ。」
「営業補佐の櫻井です。よろしくお願いします。」
その瞬間、一瞬だけ目を見開いたがすぐに和かに笑った。
「...よろしくお願いします。」
私は、その時は気づいてなかった。
この出会いが、今までの生活を一変させる事を。
