自分の手元の花を見たら一目瞭然。
花の長さも配置も何もかも滅茶苦茶。
その上、ほとんど無意識に手を動かしていたのか生けた記憶がなく、
あまりのひどさに周りも先生も、加えて私自身も驚くという……失態をおかした。
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学校でやらかした分、貴公子のところでは真面目にやろうと思うも、この恋心というやつは私をおかしくする。
「……皆森、お前何してんの?」
貴公子がレッスンのため、出迎えてくれた玄関先でのこと。
私があのペンギンくんを手にしてきたことで、貴公子は訝しげな顔をしたのだ。
「何って……お供?」
やはり一対一の場にいられないという気持ちから、ぬいぐるみでも何かの存在があるだけで気がまぎれると思って、持参した次第。
「……はぁ?お供って……どんだけ気に入ってんだよっ」
それでも貴公子は私が気に入ってるから持ってきたとある意味いい勘違いをしてくれた。
だから、そのまま否定せず頷いておくことに。
思った通り。
ペンギンくんは効果を発揮してくれた。
レッスン中、視界に入る場所へと置かせてもらっていただけで貴公子と平常心で話すことに成功したのだから。



