「ぶ、文化祭でさ……うちのクラス和風喫茶やることになって。それで……本格的にやろうって話でね……」
「へぇ、和風喫茶か。いいじゃん」
「で、教室の何箇所かに花を置こうという流れになりまして。と言っても、花代もバカにならないから造花を飾るんだけど……それを、貴公子にやってもらえたらな、と」
よし言えた。
「俺?……お前がした方がユニークで集客あるんじゃねぇの?」
「ひ、ひど!」
「じょーだんだ。いいぜ。やっても」
「ほんと!?」
「ほんと」
「やった!ありがと貴公子」
プチ達成感。
「バーカ、そのかわり安っぽい造花用意すんなよ?」
喜ぶ私の頭を貴公子は小突いた。
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うちのクラスの文化祭の準備は順調で、貸し出し用の浴衣や帯の準備も済み、来週に控えた文化祭。
私も自分の浴衣のために、街へと出ていた。
「あの、すいません」
「ん?」
横からの声に反応すると、中学生らしき男の子がいた。
「──その通りを歩いていけば、ありますよ」
「ありがとうございます!」
単にお店の場所を探していた男の子に道を聞かれ、手書きの地図を持っていたから自分なりに分かりやすく書き足して見送った。
何度もペコペコと頭を下げる男の子に、手を振ってこたえていると、グッと肩に体重が乗ってよろめく。



