自分が年下と分かっていても敬語を使おうとしない素の貴公子から簡単な説明を受けた私は、横から物凄い視線を浴びながら、花を生けることに。しかし……
──な、なんで?
授業では大丈夫なのに、足がしびれてる。
開始間もない頃から徐々に足の違和感はあったけど、こんなしびれ方はなかなか……。
でも、これで最後の花だから我慢、我慢。
全体を見てここだ、と思ったところに最後の一輪を……よし、終わっ──
「いだっ……!?」
グリっ、としびれる足の裏が押され、とんでもない声がもれ、咄嗟に口をおさえると、押した犯人を睨んだ。
「なにすんの……!」
「すげぇ我慢してたから、おもしれぇなと思って」
「好奇心でそういうことすんのやめろ、貴公子がっ」
本当に一番ピークのしびれ方してるんだから。
「はいはい、つか貴公子って呼ぶな」
「いいから早く!」
評価して、と頑張って横に退けば、貴公子は私の生けた花を見つめること数秒……。
「これもこれも、こっちも駄目。お前、センスねぇわ。終わってる」
直球に向けられた言葉に、しびれがあるにもかかわらず膝立ちになって抗議した。
「終わってるって……そこまで言う!?少しはオブラートに包んだらどうなの!?」
「オブラートもなにも、ひどすぎるから仕方ねぇだろ。これでよく成績上位でいられんな」
「華道はいつもギリギリのラインで……ってなんで私の成績のこと知ってるの?」



