映えるキミと恋をする


「それで、その……この人のことって」


どうすれば?、そう目線で問えば、


「僕たちなにも悪くないよ。正当防衛、正当防衛。だから問題なし」


そう言って、ガリッと飴を噛む音がした。





それから、少し移動してまた感謝の気持ちを伝えると『律儀だね』と笑われた。

人通りが多いところまで送るよと言ってもらえて、近くも遠くもない距離で歩いてきた私たち。


「うん、この辺までくれば後は大丈夫そうだよね」

「……あの」


酔っぱらいの撃退も、ここまで送ってもらったことも、初対面の人にしてもらってばかりで……ただありがとうと言葉だけで終わらせていいものなのか、歩きながら悩んでいた。


「どうかした?」

「えっと、何か……お礼をさせてください!……出来れば、私が出来る範囲で」

「お礼?……って、君は律儀だねほんとうに。僕が首突っ込んだだけなのにさ。んーでもそうだなぁ」


可愛らしい顔で考えこむ男の子。
おそらく、無茶振りはされないと思うから、大丈夫……大丈夫。