映えるキミと恋をする



その間、男性は酔いがもっとまわってきたのかよりおぼつかない足取りになりながらも、こりずに殴りかかろとした。


けれど、瞬きのうちに倒れていたのは男の子──ではなく、男性の方で。

トンネルの前に大の字で伸びてしまっていた。

つ、強い……。じゃない、お礼しないと!


「あ、あの!」

「ん?」

「ありがとうございました。すいません、巻き込んでしまって」


少しずつ、男性を避けながら男の子の方へと歩み寄り何度か頭を下げると、優しい笑顔が返ってきた。


「いやいや、僕の方から首突っ込んだだけだし。気にしないで。それより、君の方がだいじょーぶ?」

「え?」

「こんな真っ昼間から変なのに絡まれて。嫌だったでしょ?」

「あ……はい……実は、ほら。ちょっとプルプルしてます」


にわかに震えている手をひきつる笑みとともに男の子へと見せると、うんうん、と分かるよって言ってくれるように頷いてくれた。