見た目から年齢は私とあまり変わらない気がするけど……大丈夫かな。
呆れた様子の男の子に男性はもっとフラフラと缶を拾い上げて近寄っていく。
「うるせぇなー君はこの子のお友達かな?正義感ってやつかなぁ。……邪魔すんなよ!!」
割と至近距離で大振りの男性から放たれた空き缶。
当たっちゃう……!!
──そう思い、思わず手で顔を隠すと、聞こえてきたのは鈍い缶の音。
隙間から大丈夫なのかおそるおそる見てみれば、男の子は避けたのかまたも首を傾けていた。
……あれ?大丈夫、だったの?
「おお、酔っぱらいさんすごいね。空き缶ごみ箱にゴールインしたよ」
すごい、と言う割には男の子がするゆったりとした拍手には気持ちは込もっていない。
……これ、むしろ煽ってない?
「ああ?避けてんじゃねぇよ!」
今度は殴りかかっていった男性。
さすがにまずいと、一歩走り出せば意図も簡単にかわした男の子。
その反射神経に驚き足を止めてしまう。



