「白昼堂々、ナンパとかやめといたほーいいよ。酔っぱらいさん」
飛んできた方向に目をやると、空き缶を投げたと思われる主はこてん、と首を傾け棒付きの飴をくわえながらこちらを見ていた。
うわっ──すごい可愛らしい……お、男の子?
少し離れたこの距離でも分かるパッチリとした目。
パステルブルーに毛先だけパープルの髪、フリルをあしらったハーフパンツに、リボンタイのシャツとベスト……。
いわゆる、少年装……というコーデで、多分……男の子。
「なんだぁ、頭にぶつけてくれちゃって痛いなぁーどうしてくれんのかなぁ」
頭を擦り、すんなりと私を離して酔っぱらいの男性は可愛らしい男の子らしき子の方へとおぼつかない足で歩いていく。
「どうもこうもないでしょ。僕はやめろって言ってんの。分かんない?……ああ、酔っぱらってるから分からないのか」
そんなに低くはないけれど、声を聞くにこの子は男の子だ。



