映えるキミと恋をする


特に予定のない私は、皆と別れたあと真っすぐ帰宅することに。

暑い日差しの下、子どもたちの水遊び場とされている噴水広場を抜けて、高架下のトンネルへとさしかかった。

その時、前からふらついている人影があって目を凝らす。

今の季節、熱中症にでもなっているのかもと数歩駆け寄るも、前から来た中年の男性からはツンとお酒の匂いがして、助ける必要性がないと分かり壁際に寄ってただすれ違おうとした。

けれど、男性はあえてなのか、足のせいなのか真横に歩くようにして私の方へと近寄ってくると……前を塞ぐように壁に手をつく。


「っなんですか」

「きみ、かわいーね?どこか遊びに行くのかなぁ?」


じろじろと私を見て、下から上に男性の視線が走る。
……あからさま過ぎる。


「すいません、失礼しま──」

「いーじゃん、少しくらいおじさんと話くらいしたって」