✧
時間ギリギリになってしまうと、走って向かえば待ち合わせ場所に、すぐ分かるようなひときわおしゃれな人が目についた。
ダボッとしたセーラー服風の長袖ブラウスにリボン……それにふわりとしたハーフパンツ。
か、可愛い。
その格好からShinonさんだと確信し迷わずその人をめがけて走ると、足音に反応してこちらを向いてくれ、手を振ってくれる。
私も振りながら前髪を整えた。
「お、来た。やっほー。この間ぶり」
「お、おはようございます。すみません遅れて」
まだ時間前だよ、と言ってくれたけど……ギリギリだったから。
でも、日陰で待っててくれたみたいで良かった。
「本当に来てくれたんだね」
「え?」
「いやぁ、ぶっちゃけカメラマンの約束、トンズラしてもいいことでしょ?僕は高校生じゃないし、会う確率も低いだろうし」
「そうかもですけど……って」
高校生じゃない……?
ま、まさか中学生!?なわけないよね?なら大学生……?



