そっちがわ




夕日に照らされた笑顔。



でも。



私の目は、彼女の足元から離れなかった。



右足には上履き。



左足は──靴下のまま。



私の手には。



その左足の上履きがある。



「……ねぇ。」




白石さんが一歩近付く。



「それ。」



にこっと笑って。



「返して?」



その瞬間。