そっちがわ



嘘をついているようには見えない。



「校舎裏は?」





その瞬間。



女の子の笑顔が止まった。




ほんの一瞬だけ。



「……。」



「え?」





「校舎裏?」



また笑った。



「行ってないよ?」




その笑顔が、怖かった。



「そ、そっか!」



私は逃げるようにその場を離れた。



おかしい。



絶対におかしい。







放課後。



私は昨日の校舎裏へ向かった。

誰もいない。



風だけが吹いている。



「……ここなんだけどな。」





地面を見る。



昨日は暗くてよく見えなかった。



でも今日は違う。



「あれ?」



植え込みの近くに何か落ちている。



白い布。



近付いて拾い上げる。



「上履き……?」