嘘をついているようには見えない。
「校舎裏は?」
その瞬間。
女の子の笑顔が止まった。
ほんの一瞬だけ。
「……。」
「え?」
「校舎裏?」
また笑った。
「行ってないよ?」
その笑顔が、怖かった。
「そ、そっか!」
私は逃げるようにその場を離れた。
おかしい。
絶対におかしい。
◇
放課後。
私は昨日の校舎裏へ向かった。
誰もいない。
風だけが吹いている。
「……ここなんだけどな。」
地面を見る。
昨日は暗くてよく見えなかった。
でも今日は違う。
「あれ?」
植え込みの近くに何か落ちている。
白い布。
近付いて拾い上げる。
「上履き……?」


