スパダリの溺愛はスーツを着崩すように

いつものように車で会社に着く途中で君を見かけた。

困っている様子だったから声をかけた。


窓をあける。
信号待ち。



「君、何してるの?」



「あ、あのメガネ落としちゃって…」



メガネをかけていない君は美しい人だった。


もう人通りの多いここでは見つかるわけないだろう…
壊れただろうな…
スーツ姿の君を見て


「どこの会社?乗って、送る」



「KUROSAWAと言う会社です、でも…」



俺は一瞬黙る。


俺の会社だった。



「俺もその会社、青になるから」



強引だと思ったがあのままふらふら歩いている君を置いていくわけにはいかなかった。