好きになったのは大嫌いな先生



「美奈、危ないから絶対に暴れるなよ」

低い怒った声が響き渡ったと同時に、背中にヒヤッとした消毒がされ、麻酔の注射が刺さる。

「イッターーーイッ!!!」

あまりの痛さに体が動いてしまう。

「こら、動いたら危ない!」

体を押さえつけてる看護師さん達の抑える力も強くなる。

そのまま処置は続けられて、ここが私的には1番痛い瞬間。骨髄液をとる瞬間。麻酔はされてるはずなのに痛いんだよ。

「ちょっと痛いからな」

その言葉とともに重たい痛みが体に響く。

「やだーーーっ!いたいいたいっ!やめて!泣」

そんな私の声なんて誰にも届いてないかのように検査はすすめられて、終わった。愁くんも何の声かけもなしに検査室から出て行った。

検査の後は30分くらい仰向けで安静にしてないといけない。

もう誰の言葉聞きたくなくて、両手で耳を塞いで目を瞑ってひたすら涙を流した。