しばらく移動して、急にベッドが止まってガチャンとストッパーがかけられる音と振動で処置室に着いたんだとわかる。
ガチャガチャと物品とかを用意してる音と何人かの足音が聞こえて、着々と準備を進められてるんだと思うと、また震えが止まらなくなって呼吸が浅くなってくる。
「…ハァハァハァッ…」
「美奈、ゆっくり呼吸だよ。もっと苦しくなるから布団から出ておいで。」
「ハァハァッ…やだやだやだだ!やりたくないッ!ハァハァハァ…」
「ねぇ美奈。いい加減にして。聞こえてるでしょ?布団から出てきなさい。」
さっきまで愁くんの優しい声が一転して、低い声になって怒ってるのが分かる。
そして呼吸が苦しくなってきて力も出なくて、急に布団を剥がされてしまった。
周りを見ると健斗さんと男の看護師さん、女の看護師さん、愁くんに囲まれている。
もう逃げる隙もない。
「待っても時間が過ぎるだけだからやるぞ」
愁くんのその掛け声とともに、看護師さん達に服を脱がされ、背中を丸めてえびのような体制にさせられて、上から滅菌シーツのような物をかけられる。
力が出なくて抵抗もできなくて、あっという間に検査の準備が整ってしまった。
震えと涙が止まらないけど、そんな状況でも容赦なく検査が始まる。
