好きになったのは大嫌いな先生



「えっ!?…えっ!?待って!?」

パニックなってる私なんかお構いなしに、看護師さんに上から押さえつけられ、すごい速さで腕に駆血帯を巻かれる。

「実奈ちゃん、ごめんね。ちょっとだから我慢してね。」

腕を見ると健斗さんが血管を探してる。

「やだやだっ!お願い!ちょっと待って!」

泣きながらお願いしても私の叫びなんて届かなくて…ヒヤッと消毒されたと思ったら鋭い痛み

「痛いっ!!!グズッ」

「あー、こらこら!ちょっと腕動かさないで我慢。…血管細いな…ちょっとごめんね」

おそらく一発で入らなて、針を動かして血管を探られる。

「痛い痛いっ!!!」

痛くて怖くてどうしようもなくて、逃げ出したいけど、男の看護師さんの力には敵わなくて、体はうまく動かせない。

「きた!今血とれてるから我慢だよ。」

そんな言葉もパニックになっている私には全く響かなくて、終始泣き叫んでる間に終わったようで解放された。

「おしまい。無理にしてごめんね。偉かったよ。」

健斗さんが慰めてくれる。健斗さん優しくて私の味方になってくれそうなんて思ってたけど、やっぱり所詮は看護師で、健斗さんに限らず病院にいる人たちは私の気持ちなんてわかってくれないんだ。

そんな気持ちになって涙が止まらなかった。

みんな私をいじめたい訳ではない。私のためを思ってやってくれてることは分かってるけど、痛いことは我慢できなくて怖くて…。

そんな自分も子供の頃から何も変わってないと思うとさらに涙が止まらなかった。