好きになったのは大嫌いな先生



部屋の中には色々な医療物品が置いてあって、ベッドが一つ置いてある。消毒液のような独特な匂いもして緊張が増す。

「美奈ちゃん、ゆっくりでいいからまずベッドに座ろうか。」

そう言われて、背中を押されて渋々ベッドに座る。
健斗さんがその前に椅子を持ってきて座り、ゆっくりと話し始めた。

「これから採血したいんだけど、どうかな?」

…やっぱり。そうだよね。検査入院で採血は当たり前だよね。みんなにとってはたかが採血。大部屋のベットサイドでもできるような処置だろうけど、私は採血大っ嫌い!!!

健斗さんのこと困らせたくないけど…無理!!!
静かに首を横に張る。

「やっぱり嫌だよね。そうだと思った。けどさ、こればかりは俺も美奈ちゃんの味方になることができなくてね。」

「……」

「やっぱり採血結果見ないことには、今の美奈ちゃんの体の状態のこと何も見えてこないんだよね。美奈ちゃんも必要な検査だっていうことはわかるでしょ?」

必要な検査なのは分かってる。
静かに頷く。

「そしたらちょっと頑張ってみない??これでも俺採血うまいってよく言われててさ、なるべく痛くしないようにするから!どう?」

「…ごめんなさい。健斗さんのこと困らせたいわけじゃないんです。違うんですけど、私本当に採血嫌いで…」

「うんうん。そうだよね。美奈ちゃんの気持ちもよくわかるんだけどね。…ちょっと待っててね?」

そう言って健太さんが出て行ったと思ったらもう1人男の看護師さんを連れてきた。

「美奈ちゃん、本当にごめんね。ちょっと頑張ろう!」

その言葉と共に連れてこられた男の看護師さんに体を抱き上げられ、体はあっという間にベッドの上で仰向けに寝てる状態。