けど安心したのも束の間。
「その代わり、明日から検査入院してもらうから。」
「なんでっ…なんでそうなるのっ!入院は絶対に嫌だ!明日私仕事だしっ」
「医者として検査入院は絶対にしてもらう。仕事よりも今は体のことが大事。それが嫌だっていうなら今から病院。どっちにする?」
泣き喚いてる私なんてお構いなしに、私の話を遮って淡々と話してくる。
「……どっちも嫌だ。もう私のことなんて放っておいて」
「それはできない。美奈のお母さんと約束したから。」
「え??」
「俺、美奈のお母さんが亡くなる前に約束したんだよね。将来は医者になって美奈の病気を治すって。」
「…グズッ今さら死んだお母さんのこと話に出すなんて反則だよっ!」
「ちゃんと約束守って医者になって、経験も積んで今なら自信を持って美奈の病気と戦える自信がある。だから俺を信じてほしい。」
「…私なんて患者にしたら愁くん大変だよ?私病院嫌いだし、痛いこと嫌いだし、すぐ泣くし暴れるし。」
「そんなの分かりきってるって。逆に美奈の面倒見切れる医者なんて俺くらいだと思うけどな」
やっと愁くんが笑ってくれて、その姿がすごく頼もしく見えて…少し向き合ってみてもいいのかなと思ったり。
「…じゃぁ…少しだけ愁くんのこと信じてみようかな。ちゃんと自分の病気と向き合える自信はまだないけど…」
「美奈は俺のことだけ信じてついてきてくれればいいから。」
そう言って愁くんは頭を撫でてくれた。
これからどうなるか分からないけど、とりあえず愁くんのこと信じてみよう。
