好きになったのは大嫌いな先生



「まずは自己紹介しましょー!私はハルでーす!24歳で美容師やってまーす!こっちにいる実奈とは高校が同じでそこからずっと仲良しなの!ね?はい、次未奈の番ね。」

「あっ…美奈です。ハルと同じ24歳で、今は小学校の先生やってます。よろしくお願いします」

「小学校の先生?すごいね!?」

そんな感じで自己紹介は進んでいく。愁くん以外の男の人は、1人は歯科医、1人は会社の社長さんらしい。本当にお金持ちの集まりだ…

最後は愁くんの自己紹介。

「愁です。32歳で医者やってます。いろんな分野に手をつけてるんだけど、1番の専門は血液内科。」

なんでよりによって白血病の私がお世話になってた血液内科なわけ!?

「血液内科??なにそれー?どういう患者さんがいるの?」

ハルがガンガン質問する。いいよ、変に深掘りしなくて。

「血液内科って普通あんまり馴染みないよね。1番聞いたことあるかもな病気は白血病とか?」

白血病という言葉とともにがっつりと愁くんと目が合う。やっぱり目が合うと全てを見透かされてる気がしてすぐに目を逸らした。

そんなんで飲み会はなんだかんだ進んで、愁くんと直接会話することは一度もなく、目の前の社長さんとお話ししながら時間は進んで行った。

社長さんなだけあってかお話も上手で、会話もそれなりに楽しくてすっかり緊張も解けてビールもなんだかんだ3杯目。けどすこーし気分の悪さが出てきて、ひどくなる前に一旦外の空気を吸って休もうかな。

みんなそれぞれ楽しそうに話してるし、今のタイミングで。

「私ちょっとお手洗い行ってきます」

社長さんに声をかけて部屋を出た。