好きになったのは大嫌いな先生


お店に入って個室に入ると既に3人の男の人の後ろ姿と、春のお友達の子がもう来ていて楽しそうに話していた。

「あっ!ハル達来た来たー!」

そうハルのお友達が行った瞬間、男の人たち3人も一斉にこっちを向く。

「…えっ??」

1人の男の人と目がばっちりと合う。なんでここにいるわけ、愁くんが…本当にありえない。

向こうも一瞬驚いた顔したけど、そのあと少し機嫌悪そうな顔になる。

「え??なに知り合い!?」

「あっ…いやぁ…ちょっと前に仕事でお話ししたことあるくらいで、全然…ね?話したことはないよ」

なぜか1人で必死によく分からないことを話してしまう。別に知り合いって言ってもいいのに、なぜか知らない人にしてしまった。

愁くんからすごい視線を感じる気がするけど、目を合わせることができない。運良く愁くんとは1番遠い席に座れた。

やばい、もうすでに帰りたいかもしれない…。けど来たばっかだしハル達のためにもこの飲み会の雰囲気壊すわけにもいかないし、帰れないよね。腹を括って参加するしかない。

「みんな飲み物何にしますー??」

ハルが聞く。みんなビール。私ももちろんビール飲みたくて今日は来てるんだけど…医者の愁くんがいるのが引っかかる。私の持病的にもあんまりお酒はよくないって絶対に知ってるから。

「実奈もビールでいいよね?」

「うーん…一杯目はお茶にして…おこうかな?」

「えー!嘘!昨日から飲みたいって言ってたじゃん!美奈もビール決定!!!」

ハルの流れに乗せられて結局ビールに。目を合わせられないけど、向こう端の方から愁くんの視線を感じる。


「「カンパーイ!」」

そんなんで波乱の飲み会は始まった。