「千影くん、起きてー遅れるよー」
「…んー……」
毎朝、千影くんを起こすのが私の日課。
幼なじみで家がすぐお隣。
だから、朝が苦手な千影くんのために、起こしてるんだけど……。
「千影くん、ねぇってば!ねぇ!」
ダメです。
全然、起きません。
叩いても、揺すっても、伸ばしても……全然反応がありません。
どうしよう……あっ!いいこと思いついた!
「くすぐれば起きるかもね。ふふっ」
私は自分の人差し指を立てて、ふにふにと空中で動かしてみる。
我ながら名案だ。
千影くんは昔から、脇のあたりをくすぐられるのにめちゃくちゃ弱い。
ベッドの端に腰掛け、掛け布団の隙間から千影くんの脇腹を狙って、思い切り指先を突き出してみた。

