恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「ちょ、ちょっと待って!」

慌てて足を動かすと、後ろから狂犬さんが小さく笑う。

「引っ張られるの、慣れるしかないよ」
「……そうします」

そう返事をすると、狂犬さんは少しだけ優しい表情を浮かべた。
学校を出ると、夕焼け色に染まった街が広がっていた。

オレンジ色の光が歩道を照らし、部活帰りの生徒や買い物帰りの人たちが行き交っている。