「……起きろって」
何度も繰り返される声。
「……まじで、起きろって」
身体が揺れて、瞼をゆっくり開ける。
額に手を当てて、溜め息をつく迅さんの姿が見えて背筋が伸びる。
「すいません!起きました!」
「……あとは、凪か」
横に視線を向けると、凪くんが私の肩にもたれ掛かり寝息を立てている。
目の周りは未だに赤く、胸の奥を抉られたような気分になる。
「……美月ちゃん、頼む」
「……あ、はい」
迅さんは、キッチンに向かうと飲み物を準備し始めた。
私は凪くんの肩を揺らし、声を掛けた。
「凪くん。起きて下さい」
凪くんの肩がぴくんと揺れて、瞼が半分開く。すぐに、何かを探すように凪くんの腕が伸びてきた。
寝ぼけているのだろうか。
凪くんの手は、私の頬に軽く触れたままフリーズしている。
「……いなく……なら…」
凪くんは何かを伝えるように、唇を動かしているが声は発されない。
「……どうしましたか?」
凪くんの腕がだらりと落ちて、私の服をぎゅっと握る。
「……いなくならないで」
反射的に、凪くんの身体を抱きしめていた。
涙が次から次に溢れ出す。
ああ、私も凪くんが居なくなるのが怖い。
後から咳払いが聞こえ、振り向く。
「……紅茶でも飲んで」
迅さんはそれだけ言うと、紅茶の入ったカップをテーブルに並べた。
その後、凪くんの髪を撫でて目を細める。
「……凪。水分取って、颯の所行くぞ」
「……颯」
凪くんの瞳に恐怖の色が宿り、揺れた。
それでも、数秒後には前をしっかりと見据える。
迅さんは凪くんと私に、順番に視線を向ける。
「……食えそうならなんか作るけど?」
「……全部済んでからでいい」
凪くんはそう呟いて、その場を無表情のまま立ち上がる。
私達は凪くんに着いて行く。
何度も繰り返される声。
「……まじで、起きろって」
身体が揺れて、瞼をゆっくり開ける。
額に手を当てて、溜め息をつく迅さんの姿が見えて背筋が伸びる。
「すいません!起きました!」
「……あとは、凪か」
横に視線を向けると、凪くんが私の肩にもたれ掛かり寝息を立てている。
目の周りは未だに赤く、胸の奥を抉られたような気分になる。
「……美月ちゃん、頼む」
「……あ、はい」
迅さんは、キッチンに向かうと飲み物を準備し始めた。
私は凪くんの肩を揺らし、声を掛けた。
「凪くん。起きて下さい」
凪くんの肩がぴくんと揺れて、瞼が半分開く。すぐに、何かを探すように凪くんの腕が伸びてきた。
寝ぼけているのだろうか。
凪くんの手は、私の頬に軽く触れたままフリーズしている。
「……いなく……なら…」
凪くんは何かを伝えるように、唇を動かしているが声は発されない。
「……どうしましたか?」
凪くんの腕がだらりと落ちて、私の服をぎゅっと握る。
「……いなくならないで」
反射的に、凪くんの身体を抱きしめていた。
涙が次から次に溢れ出す。
ああ、私も凪くんが居なくなるのが怖い。
後から咳払いが聞こえ、振り向く。
「……紅茶でも飲んで」
迅さんはそれだけ言うと、紅茶の入ったカップをテーブルに並べた。
その後、凪くんの髪を撫でて目を細める。
「……凪。水分取って、颯の所行くぞ」
「……颯」
凪くんの瞳に恐怖の色が宿り、揺れた。
それでも、数秒後には前をしっかりと見据える。
迅さんは凪くんと私に、順番に視線を向ける。
「……食えそうならなんか作るけど?」
「……全部済んでからでいい」
凪くんはそう呟いて、その場を無表情のまま立ち上がる。
私達は凪くんに着いて行く。



