恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「明日からは真面目にしましょう」
「うん」
体育館の一階から足音が聞こえてきて、身を屈めた。
足音は近付いて来て。
「……お前ら、ずっとここにいた訳?」
呆れた表情の迅さんが、上から目を細めてこちらを見ている。
「……うん」
「……もう昼食の時間なんだけど?」
凪くんはその場を、勢い良く立ち上がる。
「……ご飯買いに行かないと」
迅さんは、溜め息を漏らすと口を開く。
「……こんな事だろうと思って、買ってきた」
迅さんの持っている、ビニール袋はパンパンだ。
「迅。有能」
「……便利屋かよ」
迅さんは、ビニール袋を凪くんに渡すとベンチに腰掛けた。
不機嫌そうな迅さんに、笑顔で近付く凪くん。
「迅は僕の相棒だよ」
凪くんがそう言った瞬間、目を細め銀髪に触れる。
「……颯の事だけど」
凪くんからすーっと笑顔が消えた。
「……かなり、面倒だと思う」