恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「急いで食べるからですよ?」

そう言いながら笑うと、凪くんは少しだけ不満そうに私を見る。

すぐに笑顔になる凪くん。

「メロンも一口ぃ〜♡」

かき氷をスプーンですくうと、凪くんの口元に運んだ。

「……あれ〜」

そう声が聞こえて、振り向く。

颯さんが軽く手を振りながら、こちらに歩いてきた。

凪くんはぴくりと反応して、上目遣いで颯さんを見ている。

「……二人仲良いね」

颯さんは、何か思い出したかのように手を叩いた。

「……あ、そういえば」

そう言って、私に視線を移した颯さん。

「……今日の午前中は凄く楽しかった」

そう言いながら、私の頭に手を伸ばす。

「美月。こっちおいで」

凪くんの腕が私の肩を抱くように伸びた。

そのまま、凪くんの席に引き寄せられて、颯さんの手は宙に浮いたままピタリと止まった。

颯さんの瞼がぴくりと動いた。

形の良い唇が動く。

「……凪くん」

「……なに?」

「……君、独占欲強いね」

凪くんは笑顔を浮かべ、首を傾げた。

「そうかな〜?」