恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……凪くん。大好きです」
寝ぼけていた、凪くんの表情がガラリと変わる。
「……僕も、美月が好きだよ」
凪くんの手に力が入ったかと思ったら、ベッドに引き寄せられた。
「わっ!」
今が現実じゃないみたいに、頭がふわふわしている。
凪くんの体温が近すぎて、息がうまくできない。
苦しいのにもっと近付きたい。
これ以上近付けないから、凪くんと繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
顔が近すぎて、吐息まで伝わる。
視線が重なり、ゆっくりと凪くんの顔が近付いて来る。
おでこに凪くんの唇が落ちた。
顔が熱を帯びて、目を強く閉じる。
どれくらい時間が過ぎたのか分からない。
「……起きようか」
凪くんがそう切り出し、ベッドから起き上がる。
「……ですね」
まだ頭がクラクラする。
宙に浮いているような足取りで、リビングに向かい歩いた。
「あー。キャンディ〜っ♡」
凪くんが手を伸ばしたのは、颯さんに貰った棒付きの飴。
「これ、食べてもいい〜?」
少し心に引っ掛かったが、断るのもおかしい。
「……どうぞ」
と言いながら、胸の奥がほんの少しだけざわついた。