恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……あの、いつまで話したらいいんですか?」
「……もー少し」
正直、話すのは苦手だ。
沈黙の間が怖い。
「彼氏のどんな所が好きなの?」
凪くんの好きな所。
「……全部好きなんですが」
有りすぎて、頭の中で整理が追い付かない。
「……顔も、性格も、行動も」
凪くんの事を思い出すだけで、胸が温かくなる。
颯さんは悪戯に笑う。
「彼氏、子供っぽくない?」
「それも、好きです!」
「母性てやつ?」
「……どうでしょうか」
「て、いうかさー」
「はい?」
颯さんの腕が顔に伸びてくる。
「絶対に眼鏡取った方が、可愛いと思うんだけど」
そう言ったと同時に、視界がぐにゃりと歪む。
「……眼鏡。返して下さい」
そう言った瞬間、颯さんの顔が目の前にある。思わず、視線を逸らした。
「ほら、こっちの方が彼氏も喜ぶ」
近い、近すぎる。
ゆっくりと颯さんの方に視線を移すと、私の顔をじーっと見つめたままフリーズしている。
私は一歩後に下がると、唇を開いた。
「距離感おかしいです!」
「……あんたさ」
「……はい」
「……もしかしてだけど」
「……なんですか?」
「……やっぱり、いいや。 ……あ、眼鏡返す」
それだけ言うと、眼鏡を返してくれた。
一気に視界が綺麗に戻る。
「……雑談終わり」