恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

落書きの犯人が分かった——
私は、犯人に何をしたいのだろう。
どうして私をこんなに嫌うのか、それが知りたい。
でも、答えによっては——
知らないほうがよかったと思うかもしれない。
「……ユリさん。また、電話かけ直しても大丈夫ですか?」
「まだまだ、時間あるしゆっくりで大丈夫だよ!」
「では、お言葉に甘えて」
「またねえ!」
電話を切ると、助けを求めるように凪くんに視線を向けた。
自然に視線は合わさり、凪くんが心配している事が伝わる。
「何かあった?」
「黒板に落書きした犯人が見つかりました」
「へぇーっ♡」
大切な事を思い出す。
「……犯人が誰か聞くの忘れてました」
犯人の名前だけでも、聞くべきだった。
迅さんは不思議そうな顔でこちらを見ている。
「……黒板に落書きって何?」
「嫌な事を黒板に書かれちゃって。悪口的な感じで」
「……子供みたいな事する人いるんだね」
子供みたいな事か。
確かに、何かあるなら直接言えば良いのに。
直接言われるのも、怖いけど。
「で、ユリさんが今犯人と一緒に居るっぽいのですが……」
凪くんはその場を立ち上がると「行こう〜♡」とだけ口にした。