恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

スカートのポケットから、スマホを取り出す。頬がまた少し緩んだ。
「……何、笑ってるの?」
「……嬉しくてつい」
「……バカ」
ラインの連絡先を交換して、よろしくのスタンプを送り合う。
「……何かあったら、相談してよね」
「……何も無くても、連絡していいですか?」
「……いいよ」
ユリさんは、また目を逸らし頬を赤くしている。
私のラインに三人目の友達が登録された。
「ここ暑くない?」
ユリさんがそう口にする。
確かに、湿気と日光が容赦無い。
「凄く暑いので出ましょう」
二人並んで歩くと、入り口のドアを開けた。
外から入ってくる風が心地よい。
外に出ると、凪くんが私に気付き近付いてくる。
「……話、終わった?」
「終わりましたよ」
ユリさんは、私と凪くんを交互に見た後に口を開く。
「私、先に教室に帰っとくね〜!」
「あ、はい!」
私は、ユリさんに小さく手を振った。
ユリさんは振り返り、大きく手を振り返す。
ただ、それだけの事なのに心が温かい。