恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「何してるの?」
凪くんはそれだけ言うと、近付いてくる。
私は考えながら口を開く。
「……あの。実は」
どうしよう。
「……ユリさんと恋バナしてました!」
凪くんは、一瞬ポカンとする。
「恋バナ?」
「はい!て、事で男子は退場して下さい!」
「……は?」
私は凪くんに近付くと、背中を押した。
「……美月?え?どういう事?」
「……心配する事はないので、外に出て下さい」
凪くんを温室から出すと、ユリさんの元に向かう。
ユリさんは、ポカンとした表情を浮かべていたが、すぐに下を向いた。
桜色の唇がわなわな震える。
「……あんた、何がしたいの?」
「……分からないです」
「は?」
「……ただ、思い出すんですよ」
「なにを?」
「コンビニでユリさんが帰り際に『また、話したい』と言ってくれた事です」
ユリさんは、考え込んでいる。
「……あれは」
「私、あの時に友達になった気分になったんです」
少しだけ嬉しかった。
何故か、ユリさんの顔は真っ赤だ。
「バカじゃないの!?」
「え、バカ扱いですか?」
ユリさんが、ゆっくり顔を上げる。
その目は、泣いたせいか少し赤い。
「……バカでしよ!でも、私、あんたと友達になってあげてもいいよ?」
「……へっ。友達ですか?」
「……」
女の子の友達は始めてだ。
嬉しくて、顔が緩んでしまう。
「いいんですか?」
「……いいから連絡先交換」