恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……凪くん?」
気持ちよさそうな寝息が聞こえる。
凪くんの腕はびくともしない。
凪くんの体温が、そっと私を包む。
逃げるのを諦めると、不思議なくらい安心してしまう。
……少しだけなら。
私も瞼を閉じた。
◇◇◇
「……凪!美月ちゃん!」
名前を呼ばれて目を開ける。
迅さんが私の顔を見ていて、心臓が跳ねた。
気だるそうな表情に黒髪。
「……起きた?」
「あ、はい」
慌てて起きようとしたが、ぴくりとも動かない。
そういえば——凪くんに抱き締められて。
「……これは」
「……凪に捕まった訳ね」
迅さんは、考えたような表情を浮かべるとベッドに乗った。
凪くんの肩を両手で持つと、激しく揺する。
「……凪くん起きないですね」
「……あー。今日はやばいな」
十分後——
「なにぃ〜?」
迅さんに揺すられ続け、やっと起きた凪くん。
「凪くん。……手、離して下さい」