恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

こんぺいとうの入った、瓶ごと凪くんに差し出す。
凪くんは受け取り、大事そうに両手で瓶を抱えた。
「あげる。また、たまには笑ってね」
「えっ!美月も覚えていたの?」
私は小さく首を横に振る。
「……今、思い出したの。あの後ね」
凪くんの瞳が潤んで、下を向いた。
「私、また凪くんに会いたかったけど、転校になっちゃって」
凪くんは下を向いたまま、形の良い唇を動かす。
「……なんで、また会いたいと思ってくれたの?」
「凪くんが横に居たら、頑張れるかもって思ったんです」
「……泣いてるような、男だよ?」
「え、そこ関係あります?」
凪くんはベッドから立ち上がると、私を強く抱き締める。
「……ずっと、会いたかった」
「……会えて良かったです」
もう離さないようにと、凪くんの袖をぎゅっと握る。