恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

凪くんの手が伸びてきて、私の身体を包み込む。
凪くんは、私が無事だと分かると慌てたように身体を離した。
「……ごめん」
ただ、助けただけ。
「……大丈夫です」
また、離れてしまった。
「え!?」
天井の光が付いたり消えたりして、不安になった瞬間。
電気が消えて、非常灯が付いた。
インターホンから「安全確認中です。しばらくお待ちください」という案内が流れる。
「……やだ。無理」
薄暗い狭い空間が怖くて、その場に座り込んだ。
ふわっとした凪くんの匂いに包まれる。
「大丈夫。落ち着いて」
目を閉じると、少し前までの凪くんを思い出す。
怖いのは、場所でも暗さでも無い。
凪くんがまた私から離れてしまう事だ。
離れないようにと、凪くんの腰に手を回す。
「……もう、離れないで下さい」
「……もう、離さないよ」