恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……あのさ」
迅さんが、切り出した言葉にこくりと頷く。
「……今日、学校終わったら家に来ない?」
凪くんが、迅さんを睨みつける。
「なんで、勝手に美月を誘うの?」
「わ、私が行くと迷惑でしょうか!?」
思わず声が上ずった。
凪くんは首を横に振ると──、怒られた子犬のような表情を浮かべた。
私にゆっくり視線を向ける。
「……迷惑じゃないから」
「じゃあ、行きたいです」
凪くんの横に少しでも居たい。
「……来て」
その言葉ひとつで、景色に柔らかな色が足されていく。
「……はい」
あっという間に、放課後になる。
「……行こう」
凪くんにそう言われ、席を立った。
ユリさんが、凪くんに向かって走ってくる。
「凪くん!ちょっとお話しない?」
「今日は用事有るから、今度でいい?」
ユリさんは、キラキラと目を輝かす。
「約束だよ〜!」
「……うん」