恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……迅に体育館で待ち合わせて伝える」
「……はい」
ジュースを購入すると、体育館に向かい歩いた。
迅さんが見えてきて、少し気持ちが軽くなる。
「凪。お前まだ落ち込んでる訳?」
「……別に」
「いつもみたく、ぶりっ子しないの?」
「……」
「調子狂うな」
迅さんは、深く溜め息を洩らす。
「飯食うのここで良くない?」
迅さんが指差したのは、体育館の入口。
屋根が有るから、雨も入ってこない。
「……ですね」
三人で体育館の入り口に腰を下ろす。
バッグからお弁当を取り出し、凪くんに手渡した。
凪くんの瞳が一瞬揺れる。
「ありがとう」
一瞬。ほんの一瞬だけ、凪くんに戻った気がした。
お弁当を大事そうに開けた、凪くん。
「唐揚げだ」
少しだけ口角が持ち上がる。
「凪って、感情の出し方が100か0なんだって」
迅さんはそう言いながら、凪くんの肩に手を回す。