恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……私、凪くんと仲良くなりたいだけなのに嫌われてばかりで苦しい」
幼子みたいに肩を上下させて、涙をポロポロ流すユリさん。
凄く苦手だったはずなのに、親近感を感じてしまう。
「……ごめん」
私がユリさんの立場なら辛いから。
簡単に大丈夫なんて言えない。
ユリさんは涙をポロポロ流しながら、口角だけ持ち上げる。
「……ムカつくーっ!でも、また話し、たい」
「……私も」
「……ありがとう!時間使わせちゃってごめん」
「大丈夫」
ユリさんは歩き始めた。
街灯の明かりに照らされ、小さな背中が少しずつ遠ざかっていく。
その姿から目が離せず見つめていると、不意にくるりと振り返った。
「また明日!」
大きく手を振るユリさんに、私も小さく手を振り返した。
コンビニからの帰り道。
さっきまで怖かった夜道も、不思議と何も感じなかった。