恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

ベッドに寝転がったまま、ぽわんと宙を見つめていた。
凪くんの顔が頭から離れない。
ごろんと寝転がると、お腹がぐーっと鳴った。
ベッドから起き上がり、クローゼットに向かうと薄手のパーカーを羽織る。
玄関に向かい靴を履くと、扉を開けた。
肌寒さに肩をすくめ、パーカーのチャックを上げる。 雲の向こうで、月がぼんやりと滲んでいた。 静かな住宅街に、コツ、コツ、と自分の足音だけが響く。その音さえ心細かった。
少し先にコンビニの看板が見えて、ほっと溜め息を洩らした。
中に入ると、お菓子をかごに入れる。
飲み物コーナーへ向かい、炭酸飲料に手を伸ばした。
「……美月ちゃん」
名前を呼ばれ肩がビクリと震える。
振り返ると、ユリさんが立っていた。
「……こんばん、わ」
ユリさんは下を向いたまま、視線を左右に動かす。
「……少し話、出来る?」
胸がどくんと騒いだが、首を縦に振る。