恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……僕、その本借りるっ」
凪くんに本を差し出す。
凪くんは両手で本を受け取ると、胸に抱えて口角を上げた。
図書室を出ると、凪くんはほっと溜め息を洩らした。
「喋れないの辛かったぁ〜!」
凪くんは目を細めると、四つに折られた紙を差し出してきた。
「お手紙っ♡」
「ありがとう!」
私はそれを受け取ると、胸ポケットにしまう。
建物から出て歩き出すと、二人は家の近くまで送ってくれた。
夕日に照らされた二人に手を振り、家に向かい走り出す。
胸の中が温かい気持ちでいっぱいになる。
少し前まで、こんな気持ちを知らなかった。
玄関の扉を開けて、ローファーを脱ぐ。
階段を上がり、部屋の扉を開けた。
胸ポケットから、凪くんに貰った手紙を取り出すとベッドの隅にちょこんと腰掛けた。