恋愛偏差値0.01。ー恋愛初心者溺愛されますー【完】

「……心配しないでよ。
僕さ、美月に裏切られたくらいで、美月を諦めたりしないから」
凪くんは、ぞくりとするほど冷たい目でユリさんを見下ろしている。
すると、ユリさんはさらに顔を真っ赤にし、口をぱくぱくさせた。
「私、ユリです! 名前だけでも覚えてくださいね!」
教室の空気は張り詰めているというのに、ユリさんだけが恋する女の子のような空気をまとっていた。
「LINE、交換する気になったらいつでも!」
「ならない」
凪くんは間髪入れずに言い切った。
「うぅ……」
それでもユリさんは嬉しそうに頬を染めている。
……この人、本当に何なんだろう。
ホームルームが始まり、それぞれ席に着く。
なんだか凪くんはイライラしているし、ユリさんは授業が始まる前から、ちらちらと凪くんを見ている。
一時間目の授業が始まり、私は気持ちを切り替えて授業に集中した。
すると突然、机の上に何かが飛んできた。
丸められた、ノートの切れ端。
嫌な予感がしながら開いてみると、それは凪くんからのメッセージだった。